きれいなピアノソロ曲集です。
楽譜を書かず、機械を使わず、きちんと記憶に残ったメロディだけを、指が覚えるまで練習して作りました。
もっとも最終的なレコーディングには機械を使用していますが、ほぼ手作業で完成までに5年位かかっていると思います(^^;)。
渾身の曲集です。どうぞよろしく。
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曲の解説
DAO 〜道〜
“DAO”は中国語で、道教で言うタオ、つまり人生や命そのものを考えるときに使う言葉で、僕の名前に使われている文字なんです。
「小さいときから現在までのあらゆる思い出を反芻しながら弾く」という俺ルールがあるので、毎年だんだん難しくなる曲です(笑)。ちょっと大げさですが、死ぬ間際に完成する曲を目指して作りました。実際に、同じ曲でも20歳で弾いたときと50歳で弾いたときでは印象が違うものです。息の長い曲を弾き続けて、自分とは何かを考える時間に変えて行きたいな、と思います。
百万回生きたねこ
同名の児童文学を題材に作った曲。出張先の本屋さんでこの絵本を立ち読みしたらボロボロ泣いてしまい、買うのが非常に恥ずかしかった作品です(^^#)。これも「頭の中で百万回生きて、百万の夜泣き続け、百万一回目の朝に死ぬ」という俺ルールがある曲なので、発表会などで弾くと全力疾走するより疲れる曲でした。
スーホの白い馬
同名の児童文学を題材に作った曲。僕が小学生のときに国語の教科書に載っていたんですね。大人になってから「久しぶりに読んでみるかぁ」と思ってこの絵本を広げてみると、楽器をやっている自分には胸を引き裂かれるほど痛いストーリーで、他の楽器遣いにも薦めています。
先頭のトリルは「スーホ様、スーホ様」と白馬が呼びかけているところ、サビのメロディはスーホの馬頭琴、荒々しいフレーズは草競馬や追っ手をイメージしながら弾いています。
母になる日
何年か前に僕の母親が入院した病院では、婦人科の前の病棟は産科でした。ですから、母のいる婦人科に向かうと途中で新生児室の前を通るのです。その大きな窓にはたくさんの、ついさっきお母さんになったばかりの女性達が鈴なりになっていました。みんな自分の赤ちゃんをガラス越しに眺めているんですね。僕はちょっと後ろから、そのお母さん達の背中を眺めるかっこうになったのですが。
そのとき僕は、人のやさしさというものを初めて目で見ました。
お母さん達の背中を丸く包んで見えたのは、おそらく赤ちゃんに対する愛情なのでしょう。僕は口も利けなくなるほど打たれました。赤ちゃんとは、こんなにも愛されて生まれるのかと。
僕は男ですから母親に成ることはできませんが(笑)、あのときの優しいオーラをイメージしながらこの曲を弾くようにしています。そのせいか、実際にお子さんのいるお母様方に感想メールを頂くことが多かった曲です。
DRESS
「これから二人でずっと一緒に暮らして
おじいさん、おばあさんになって
もしも私のほうが先に死んだら
結婚したときの姿に戻って
結婚式のときのドレスを着て
あなたを迎えに来るから
そうしたら天国で
もう一回結婚しようね」
という曲。 僕の人生で一番大事な曲です。
MISTY 〜 DauGe Arrange 〜
昔、ほんの半年だけジャズピアノを習っていたことがあります。作曲はずっと我流で、理論もコードも知らない僕にとって先生の手から紡ぎ出される今までに聞いた事もない和音(←ジャズコードのこと)は、ものすっごく憧れのサウンドでした。
色々な都合からやめざるを得なかったのですが、かろうじて先生から掠め取った曲がこの MISTY なんです。
ジャズにはきちんとした楽譜がないので、先生の演奏を記憶して、家に帰ってからあーでもないこーでもないと五線譜を真っ黒にしてアレンジをパクるのは、ホントに楽しいひとときでした。「よぉし! コレさえあればジャズバーでモテモテだ!」 無理でした(^^;)
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