Pianos DauGe オリジナル 音楽CD
『屋上線』 紹介ページ


 


( 挿絵:神楽佐凪 )

 

 

「屋上線」は、“高校三年生の生活を一年間、音楽で表現する”というコンセプトに基づき、体育祭や文化祭、さまざまな季節の風景などを歌 曲で描いています。

楽しい学生生活を送れた方も、そうでない方も。

どうぞお楽しみください。

 


曲の紹介

全5曲です。

    曲名  ボーカリスト  曲のサンプル  歌詞カード
一      グラウンドの風  中沢秋乃  MP3(一部)  OKUJYO_KASHI.PDF
 (約 600 KB)

 

二     体育祭は雨  AICO   MP3(一部)
三     屋上の伍線譜 〜はみ出し者たちの文化祭〜   蒼乃ヰ 中沢秋乃  MP3(一部)
四     希望の坂  AICO DauGe  MP3(一部)
伍     仰げば尊し 文部省唱歌  AICO 蒼乃ヰ 中沢秋乃 DauGe  MP3(一部)

  

通常は曲を作るとき、まず曲のイメージを考えてからボーカリストを探します。しかし今回は、3名のボーカリストの方に歌をお願いして、皆さんの声のイメージから曲を作るというアプローチを取りました。それぞれの曲の中で、ボーカリストの方たちはある「配役」に基づいて歌を歌っています。しかしその配役は、その人ひとりだけにしか出来ないものなのです。

結果的に、「配役」を決めてから「シナリオ」を書く、みたいな感じで、とても面白い短編集とも言うべきアルバムになったと思っています。

 



製作スタッフの紹介

 屋上伍線に参加してくださった方々を紹介します。

 

AICOさん 今まで多くのお仕事でご一緒して来たのですが、いつもそのパワフルな声量と、大人っぽいムーディなビブラートに、驚かされっぱなしです。今回はあえて、“恋する少女( 『体育祭は雨』)”と、“卒業後の男性(『希望の坂』)”という全く異なる役柄のボーカルをお願いしましたが、これがまた非常にすばらしく、感涙モノでした。
 
蒼乃ヰさん いつも僕に、暗いエンディング曲ばかり押し付けられているリアル悲劇のヒロイン、蒼乃ヰさんです。日ごろC/Vの仕事でお忙しい中、『屋上の伍線譜』という曲を歌っていただきました。 表題曲とも言えるこの曲は、少年のような少女のような、中性的なイメージの曲で考えていたので、蒼乃ヰさん以外にお願いすることはないだろうと思っていました。おかげでイメージどおりの曲が作れたと思います。
 
中沢秋乃さん さまざまな声の活動と、「女の子プロジェクト」等でボーカル活動をされている、実力派ボーカリストの中沢さんです。今回は“学校”や“空”といった、表現の難しいものを見事に歌い上げて下さいました。 『グラウンドの風』でのスピード感、『屋上の伍線譜』でのコーラスは、まさに空からの声そのものです。
  
神楽佐凪さん 以前「DauGe Time Piano」でもジャケット絵をお願いした神楽さん。お仕事は、5日間連続で徹夜が基本、という峻烈な過密スケジュールの中、手にとることが出来るような優しい光にあふれたイラストを提供してくださいました。
 
DauGe あまりぱっとしなかった自分の高校生活にディープな反省を加え、「屋上伍線」を企画・立案しました。超かわいい幼馴染やアダルツな先輩、キュートな後輩達 (女性限定)と知り合っていたら、こんなCDは作らずに済んだのに(^^;)  このCDを聞きながら、きっちり卒業したいと思っています。(なにを??) 作詞 ・作曲担当です。

 


このCDには「伍」という字が頻繁に出てきますが、これはもともと「仲間」とか「小さい集団」、「5人グループの兵隊」を意味する文字だったようです。五線譜、というモチーフを考えたときに辞書を引きながら、 ふと、この文字を使おうと考えました。間違えてんじゃないの、と思われないように、オレンジ色に着色してみたりして(^^;)

実際には製作スタッフは上記の伍人だけでなく、売り子をやってくださった方、応援してくださった方々、そしてCDを聞いてくれたすべての方だと思っています。

日ごろのゲーム製作とは関係なく、僕のワガママから発生したプロジェクトに参加してくださって、本当に感謝しています。

 

 

というわけで。

「屋上伍線」、 よろしくね!!

 

 


曲の紹介

グラウンドの風

春先になると、学校中を駆け抜けるように緑色の風が吹きます。春一番だったり、山おろしだったり。とにかくそのスピード感ある突風は、他の季節のそれにはあまり見られない音や匂いを持っていました。

僕はその風が古い校舎の窓をブルブル震わせたり、防球ネットをぐいぐい引っ張るのを見るのが好きでした。砂粒が顔に当たるので目を細めながらグラウンドを歩いて、ゴーッという音が耳元で渦巻くのを聞いていました。田舎に住んでいる幼馴染は、「この風に馬糞のにおいが混ざるのが春の兆しだ」と言っていたのを思い出します。春の風ってすごくどきどきしますよね。

体育祭は雨

この歌の主人公の女の子は、身長170cm、女子バレーボール部の部長ということになっています(笑)。当然髪も短く、どこにいても目立ちます。男の子のほうは今でこそ172cmの身長ですが、中学3年生になるまでは160cmそこそこでした。二人は小・中と学区が一緒で(細かいよ(^^;))たまたま同じ高校に彼がやってきたわけです。

誤解のないように言っておきますが、今まで僕は年下の男の子を好きになったことはありません。

屋上の五線譜

この歌のモチーフになっているのは、わかつきめぐみ著「月は東に日は西に」という漫画です。気が付いた方もいらっしゃると思いますが、この漫画には主人公達が“卒業制作”と称して、校舎の屋上に巨大な絵を描くシーンがあるんです。それと、僕が屋上で発声練習をしていた思い出をダブらせたので、こういう歌になりました。

イラストレーターの神楽佐凪さんは世代的にこの漫画を知らなかったので、資料として見てもらったところ、

 神楽「この漫画、絵柄がすっごく古いですね

 

   ♪ 年下の〜子達〜のあいだでも〜
     目立たないように〜CDを売る〜
     こんなとき〜あとせめて 伍ミリくらい
     後退しちゃった生え際が前に戻ってくればなぁぁぁぁぁっ て思う♪

 

希望の坂

僕がまだ学生だった頃、ガールフレンドが足を悪くして入院したことがありました。

スポーツをやっている人にとって、膝を手術するというのはどれほどの重みがあることなのか、僕にはわからなかったので――。

本当にあの時、自分は彼女に優しく接することができていたかどうか、と、未だに自問自答することがあります。

  

過去の自分に対して、今の自分が何か働きかけるということは絶対にできません。

それでも、忘れることができないものを形にするために、この歌を書きました。

 

この坂道も、桜の木も、もちろん現在もそこにあります。 その夕焼けも鐘の音も、本当に世界一だと思っていました。

 

仰げば尊し

何年か前、仕事で小学唱歌のアレンジをやったことがあります。非常にキツイ仕事でしたが、日本の昔の童謡や小学唱歌はどれも美しいものばかりで、ちっとも苦しいとは思いませんでした。

その頃から「こんなに美しい曲ばかりなんだから、いつか小学唱歌を録ろう」と思うようになっていたので、このアルバムを作るときにも“ラストは絶対仰げば尊しだっ”と決めていました。ちなみに歌は全員バラバラにレコーディングしており、あえてズレた状態でミックスしています。

 

 


 

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